遺品整理は不用品回収業者に頼むのがおすすめ！3つのメリットと注意点を解説

遺品整理は不用品回収業者に頼むのがおすすめ！3つのメリットと注意点を解説

遺品整理は、不用品回収業者に頼むのがもっとも効率が良く、ご遺族の負担を最小化できることを、ご存知ですか。

ある日突然訪れる、遺品整理の役回り。しかし、1人の人生のクロージング作業は、容易ではありません。しかも自分の仕事や生活といった日常を維持しながら遺品整理を進めるには、いくつもの困難を伴います。

そこで今回は、遺品整理を不用品回収業者に依頼する3つのメリットや、注意点について解説します。

故人の住まいが賃貸住宅で、遺品整理を終えなければならない期日が定められている場合。また、処分しなければならない遺品が膨大にあるなど、遺品整理に関する悩みを抱えているなら、本記事が大いに参考になるでしょう。

遺品整理を依頼できる業者3選

遺品整理を依頼できる業者には、主に次の3つがあります。

1. 遺品整理専門業者
2. 便利屋
3. 不用品回収業者

それぞれの特徴と違いをまとめたものが、下の表です。

業者の種類	特徴	得意分野
遺品整理専門業者	遺品整理に特化している 遺品の整理や仕分け、処分に対応	遺品整理に関連するすべての業務
便利屋	日常のさまざまな困りごとを解決する	幅広いサービスに対応
不用品回収業者	不用品の回収と処分に対応 価値のある不用品の買い取りに対応することもある 遺品整理に対応可能な業者もある	不用品回収を軸にしたサービスを提供

1.遺品整理専門業者

遺品整理業者とは、故人の持ち物の片付けや処分を、専門とする業者です。

ありがちな誤解の一つに、遺品整理業者を、個人の家財や残置物を撤去処分する業者、と認識するケースがあります。

しかし実際の遺品整理業者の主な業務は、次のとおりです。

• 遺品を処分していいものとしてはいけないものの分類
• 諸手続きを始めとする対応が必要なものとそうではないものを区別して遺族に引き継ぐ
• 形見分けをサポート

一人の人間が生活した空間をすべて整理する作業には、膨大な時間が必要です。

処分して良いものと形見分けしなければいけないものの区別はもちろんのこと、通帳や不動産の権利書、印鑑など、相続手続きに必要なものが、各所に分散して収納されている可能性もあります。こういったものをすべて見つけ出し、適切に手続きを取らなければなりません。

しかし遺族とはいえ、自分の生活を営みながら、さらに遺品整理するとなれば、大変な困難を伴います。

遺品整理している間に見つけた思い出の品に感極まり、思うように作業が進まないこともあるでしょう。

また最近では、デジタル遺品と呼ばれる、インターネットのデータ上にしか残らない故人の遺品が増えており、その取り扱いに窮するケースが増えています。

こういった、故人の人生のクロージング作業を、遺族に代わって執り行うのが、遺品整理専門業者です。

遺品整理専門業者によっては、不用品の処分や回収まで対応するケースがあります。しかしすべての業者で、物品の搬出や廃棄処分まで請け負うわけではありません。

不用品の処分や回収に対応していない遺品整理専門業者に依頼した場合、廃棄しなければならない故人の品々については、別途対応を検討しなければならない点に、ご注意ください。

2.便利屋

便利屋は、日常生活における様々な困りごとを解決する、多目的サービス業者です。遺品整理のほか、掃除や修繕、庭仕事、害虫駆除と、幅広い業務を請け負います。

顧客のニーズに応じて臨機応変にサービス提供するのが、便利屋の強みです。しかし遺品整理の専門家が在籍しない便利屋の場合、遺品整理に関する単純な作業は依頼できても、細やかなフォローは受けられない可能性があります。

3.不用品回収業者

不用品回収業者は、主に家庭で不要になった家財や大型のゴミを回収・処分をおこなう専門業者ですが、最近では遺品整理に対応するケースも増えています。

遺品整理では必ずといっていいほど、不用品の処分を伴います。しかし、遺品整理業者だけでは、不用品の処分まで対応できないケースは珍しくありません。なぜなら、不用品を搬出・回収・処分するには、公的な資格を取得しなければならないためです。

なお、遺品整理専門業者にも民間の資格がありますが、遺品整理業を営むにあたっての必須の資格ではありません。

「遺品整理業者に依頼しても、結局不用品の処分では、別途業者を手配しなければならない。」

こういったご遺族の負担や悩みを解消するべく、不用品回収業者が遺品整理の知識を習得し、遺品の整理から不用品の処分回収まで、一括して受託できる体制を取るケースが増えています。

遺品整理を不用品回収業者に依頼する3つのメリット

遺品整理を不用品回収業者に依頼すると、次の3つのメリットが期待できます。

1. 低コストで遺品整理できる可能性がある
2. 作業が迅速
3. 遺品の買取を依頼できることがある
4. 分別や搬出が不要で手間がかからない

1.低コストで遺品整理できる可能性がある

不用品回収業者に依頼すれば、遺品整理専門業者よりも、コストを抑えながら作業依頼できる可能性があります。

遺品整理専門業者は、家族や親しい人を亡くした遺族に寄り添いながら、遺品の分別や仕訳をおこないます。これは、時間のかかる作業です。

また、遺品整理専門業者によっては、処分する不用品の搬出や回収を別の業者に依頼するケースがあります。その場合、直接不用品回収業者に依頼するよりも高くなる可能性が、十分にあるでしょう。

最近は不用品回収業者でも、遺品整理士の資格を取得しているスタッフが在籍しているケースが増えています。こういったスタッフが在籍している不用品回収業者に依頼すれば、遺品整理しながら不用品の処分も同時進行で進めることができるため、コストの削減が可能です。

2.作業が迅速

不用品回収業者は、効率よく不用品を回収・処分するフローを獲得しているため、作業が迅速です。短い作業時間で遺品整理が完了するメリットがあります。

たとえば個人の住まいが賃貸住宅であった場合、速やかに遺品整理を済ませて現状回復し物件を返却しないと、遺品倉庫と化した居室の家賃を、払い続けなければなりません。

速やかに遺品整理を完了させたい場合は、遺品整理専門業者よりも、不用品回収業者に依頼する方が、作業がスムーズに進むためおすすめです。

3.遺品の買取を依頼できることがある

不用品回収業者の中には、価値のある不用品の買い取りに対応しているケースがあります。

遺品の中には、買取を依頼すれば値段がつく品々が多く含まれています。しかし遺品整理専門業者では、不用品の買い取りに対応していないケースは珍しくありません。なぜなら、不用品の買取および運搬には、公的な資格の取得が必要なためです。

また、個別にリサイクルショップなどに商品を持ち込んで買い取りを依頼するのも、時間も手間もかかります。

効率よく遺品整理を進めながら価値のある不用品の買い取りを依頼するなら、不用品買取に対応している不用品回収業者に依頼するのが、効果的な方法です。値段がつく不用品があれば、その分は不用品回収の料金から相殺されるため、安く遺品整理を完了させられます。

遺品整理を不用品回収業者に依頼するときの注意点

遺品整理を不用品回収業者に依頼する際は、次の点にご注意ください。

1. 必要な資格と許可を取得している業者を選ぶ
2. 複数社から見積もりを取って比較検討する

1.必要な資格と許可を取得している業者を選ぶ

遺品整理を不用品回収業者に依頼する際は、次の資格を取得しているか確認しましょう。

• 古物商許可：不用品を買い取りするための資格
• 一般廃棄物収集運搬業許可：個人宅から物品を搬出する資格
• 遺品整理士資格：遺品整理に関する知識を習得していることの証明

遺品整理士資格がなくても、遺品整理はできます。しかしこの資格を取得しているスタッフが在籍している方が、遺品整理にまつわる細やかな配慮のある対応を受けられるので、おすすめです。

2.複数社から見積もりを取って比較検討する

遺品整理に対応する不用品回収業者を探す際は、少なくとも3社程度から見積をとり、作業内容や対応範囲、料金を比較検討しましょう。

不用品回収業者によって、同じ遺品整理でも、対応する範囲が異なります。また料金もさまざまです。

とくに、作業当日に追加料金の追加請求がないか、無料で訪問見積もりするか、といった点は、万が一のトラブルを回避するために綿密にご確認ください。

まとめ

遺品整理は専門性が高く、遺族の心情に配慮が必要な作業です。不用品回収業者に依頼する場合は、これらの点に十分注意を払って検討し、適切な不用品回収業者を選択しましょう。

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